蟹宮

密教の宿曜道における十二宮(Rāśi)の一つ。サンスクリット名を「カルカタカ(Karkaṭaka)」といい、蟹を意味するため蟹宮(Karkaṭaka)というほか、「蟹神主(かいじんしゅ)」、「巨蟹宮(きょかいぐう)」、「螃蟹宮(ぼうかいぐう)」とも訳す。また音から「羯迦吒迦(かつかたか)」とも呼ばれる。西洋占星術における蟹座にあたり、期間としては小暑から大暑に至るまで(6月から7月にかけて)を指す。また二十七宿の井宿(Punarvasu)、鬼宿(Puṣya)、柳宿(Aśleṣā)に当たる。官公庁と弁舌を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では北方(左側)に描かれる。 種字は「क(ka)」、真言は「唵羯囉迦吒迦波多曳莎呵(おんかつらかたかはたえいそわか)」。 蟹宮(Karkaṭaka) 国訳秘密儀軌編纂局 編 「新纂仏像図鑑 天之巻」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain

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