中国、日本における独自の仏教信仰において、地獄にいるとされる死者を裁く十人の神の総称。中国の「預修十王生七経」や日本の「地蔵菩薩発心因縁十王経」に説かれる十王の固有名のほとんどは中国のものでありなおかつ道教と混交している。日本では閻羅王、つまり閻魔(Yama)が、中国では泰山王つまり泰山府君(Tài-shān fŭ-jūn)がとくに重要視される。十王は一般的に笏を持ち道服を着た忿怒形であらわされる。
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