フレイ

北欧神話においてヴァナ(Vanir)神族に属する豊穣の神。名前は「主人」を意味する。父はニョルズ(Njord, Njörðr)、母はニョルドの実の姉妹、あるいはスカジ(Skaði, Skadi)とされている。女神フレイヤ(Freyja)とは双子の兄弟であり、二人は密通していたとされる。ヴァン(Vanr)神族でありながらアサ(Æsir)神族の筆頭として上げられる高貴で見目麗しく聡明な青年神であったという。 空かける黄金の猪「グリンブルスティ」やたためば手の中に入る魔法の船「スキーズブラズニル」など多くの宝物を持っている。フレイ(Freyr)はひとりでに切りかかる無敵の宝剣を持っていたが、ゲルズ(Gerðr)に求婚する時にそれを従者スキールニル(Skírnir)に持たせた。宝剣を失ったフレイ(Freyr)は最後の戦い「ラグナロク」においてスルト(Surt)と対等に戦えず敗れるとされている。

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