不空供養宝菩薩

密教における菩薩(Bodhisattva)の一尊。サンスクリット名を「アモーガプージャーマニ(Amoghapūjāmaṇi)」、あるいは「アーリヤーモーガプージャーマニ(Āryāmoghapūjāmaṇi)」といい、意味訳して「不空供養宝菩薩(Amoghapūjāmaṇi)」、「不空供養菩薩(ふくうくようぼさつ)」、「供養宝菩薩(くようほうぼさつ)」、「不空供養珠菩薩(ふくうくようしゅぼさつ)」などと称する。また「阿利也阿目伽補惹摩尼(ありやあぼきゃほじゃまに)」などと音写する。供養が不空である(尽きることがない)ことによりこの名だという。胎蔵界曼荼羅の蘇悉地院の南端(左側)より第五位に配される。その像容は四臂で、左手第一手に蓮華、第二手に策を、右手第一手に剣、第二手に三股戟を持ち赤蓮華に座す姿で表される。 種字は「ओं(oṃ)」、密号は「如意金剛(にょいこんごう)」、三昧耶形は宝珠、三鈷杵、印相は金剛合掌し両人差し指を丸め宝形にし両親指を並べ立てるもの(広大不空摩尼供養印)、真言は「唵阿謨伽布惹摩抳跛納麼嚩日㘑怛他蘖多尾路枳帝三滿多鉢囉薩囉吽」(広大不空摩尼供養陀羅尼・T0923) 不空供養寶菩薩 望月信亨 編 「仏教大辞典 第5」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain

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