北斗星君

道教における北斗七星の神。「北斗聖君(ほくとせいくん)」、「北斗真君(ほくとしんくん)」とも呼ばれる。「生」を司る南斗星君(Nán-dòu shèng-jūn)に対して「死」を司る。また人の運勢を暗運に導くとも言われる。母親は斗母元君。三官大帝(Sān-guān dà-di)とともに生死に関わらずすべての人間の功績を調べ、人間が堕ちるべき地獄の種類や拘留期間を決定する、閻魔(Yama)のような神だとされる。北斗七星の七つの星はそれぞれ「貪狼星」・「巨門星」・「禄存星」・「文曲星」・「廉貞星」・「武曲星」・「破軍星」という名があり、中でも七番目の柄杓の柄の先端に位置する破軍星は凶星とされ、剣先になぞらえられ、この星のさす方角は「万事に凶」として忌まれた。しかし、死を司る神である以上、人間を長生きさせるという力も持っており、長生の神としても信仰されている。また富貴貧賎も司るといわれる。また第一星である貪狼星は特に大魁夫子(Dài-kuí fū-zǐ)と呼ばれ単独で神格化されている。

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