ニュージーランドのマオリ神話に登場する、冥界の女王。名前は「夜(闇)の偉大なヒネ」を意味する。ある日森の神タネ・マフタ(Tāne Mahuta, Tane Mahuta)は人間を創ろうと思い立ち、赤土を使って女性の体をこしらえた。この赤土はタネ・マフタ(Tāne Mahuta, Tane Mahuta)が「父たる空」ランギ・ヌイ(Ra-ngi nui)と「母たる大地」パパ・ツ・ア・ヌク(Papa tu a nuku)を引き離した時に引きちぎれた腱であり、特別な土だった。こうして生まれた「ヒネ・アフ・オネ(Hine-ahu-one="泥を持ったヒネ"の意)」はタネ・マフタ(Tāne Mahuta, Tane Mahuta)と交わり、「ヒネ・ティタマ(Hine-tītama)」を生んだ。タネ・マフタ(Tāne Mahuta, Tane Mahuta)はヒネ・ティタマとも交わり更に多くの娘が生まれた。ある時自分の夫が自分の父である事を知って愕然としたヒネ・ティタマはたいそう恥じ入り、地下世界に隠遁することを決めた。こうして彼女は冥界「ラロヘンガ(Rarohenga)」の女王であるヒネ・ヌイ・テ・ポ(Hine-nui-te-po, Hine-nui-te-pō)となった。
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