ハウルヴァタト

「ハルワタート」とも。ゾロアスター教においてアフラ・マズダ(Ahura Mazdāh)の分身にして御使いとされる存在「アメサ・スペンタ(Amesa Spenta, Aməša Spənta)」の一人。「ハウルバタティ(Haurvatati)」とも呼ばれる。名前は「全体」ないし「完全」を意味し、女性とされる。救済の擬人化でありまた水の霊ともされる。「不滅」を司るアメレタト(Ameretat)と二柱で語られることが多く、これは信者が救済により「完全」になり「不滅」となることを表していると考えられている。マンダ教では男性形の「ハルドハ」の名で知られている。またイスラム教の聖典「コーラン」に登場する堕天使「ハルト(Harut)」はハウルヴァタト(Haurvatat)を起源に持つとする説がある。

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