ハウマ

「ハオマ」とも。ゾロアスター教における守護霊群ヤザタ(Yazata)の一人であり薬草を象徴する。「ホーム(Hom)」とも呼ばれる。「アフラ・マズダ(Ahura Mazdāh)の息子」と称されることもある。古代ペルシアの時代からのすべての薬草を統べるとされる神であり、信奉者に不死の命を分け与えるとされていた。インド神話の酒の神ソーマ(Soma)と比定され、ソーマ(Soma)と同じように神名と同じ名前の薬草があった。薬草ハウマ(Haoma)は現在が存在する植物かどうかは分かっていないが、有力な候補としてエフェドラ(麻黄)が挙げられている。ハウマ(Haoma)草から作られる酒は人の霊的な知覚を覚まし、不死の命を与えると考えられていた。生贄を捧げる儀式にも用いられ、悪い霊を追い払うとされる。またゾロアスター教始祖であるゾロアスターもハウマ(Haoma)を飲むことによって鍛えられたといわれる。

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