ハドラニエル

「ゾハル」や「モーセの黙示録」に言及される天使。「ハダルニエル（Hadarniel）」、「ハダリエル（Hadariel）」、「ハドリエル（Hadriel）」などの名前でも呼ばれる。名前は「神の威厳」を意味する。天国の第2の門を警護する門番の天使。ハドラニエル（Hadraniel）の身長はカムエル（Chamuel, Kamuel）より60万パラサング（1パラサング＝約5.6km）高く、サンダルフォン（Sandalphon）より「500年の行程だけ」低いという。天使たちでさえ知らない秘密や知識について書書かれているとされる「天使ラジエルの書」の存在についてアダムに語っている。メタトロン（Metatron）の数多く存在する名前の一つともされる。グノーシス主義ではイェホエル（Jehoel）の7人の部下の一人とされる。またコニベア（Conybeare）の「ソロモンの誓約（The Testament of Solomon）」などに載る「パウロの術（The Pauline Art）」においては、ハドリエルとして夜の12時を支配するとされるサランディエル（Sarandiel）の配下としてその名が見える。