中国の地理書「山海経」の南山経に言及される、凶兆とされる怪鳥。「𩀍」とも書く。あちこちに炎が噴き出していて草木も生えていない殺風景な活火山「令丘(現在の江蘇省茅山のことと考えられている)」の山に棲んでいる。梟に似た鳥の姿をしているが、顔は人面で四つの目が縦に二個ずつ並んでおり、顔の両側には人間の耳がある。自分の名で(つまり「顒(Yao)と」)鳴くという。この鳥が出現すると天下は大旱魃になるとされる。 山海経では他にも瞿如(Qú-rú)、竦斯(Sǒng-sī)、人面鴞(Rén-miàn-xiāo)、橐𩇯(Tuó-féi)、𪄀𪃑(Pán-mào)、鳧徯(Fú-xī)といった人面鳥が紹介されている。また同じ旱魃の兆しとして鱄魚(Zhuān-yú)、肥遺(Féi-wèi)がいる。

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