禺彊

中国における神で、海神で風神。また疫病を流行させる神でもある。「禺強」、「愚強/愚彊」、「愚京」とも書く。黄帝(Huáng-dì)の孫にあたる。北海に住む海神としての禺彊(Yu-chiang)は、魚のような身体や手足をして、二頭の竜に乗っているという。風神としての禺彊(Yu-chiang)は、字(あざな)を玄冥(Xuán míng)といい、顓頊(Zhuān-yù)の臣下であるという。人面鳥身で、青蛇二匹を耳に飾り、さらに二匹を踏みつけている。海神としての禺彊(Yu-chiang)と同じく、北方を支配しているという。また風神としての禺彊(Yu-chiang)は、疫病を風に乗せて運び流行らせる疫神でもあり、至る所で人を傷つけると言われ、古来大いに忌み嫌われたので、やはり疫神である「伯強」と同様の存在だとする文献もある。北西の風は特に厲風(れいふう=病の風)と呼ばれ人々に恐れられたという。

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