御前の七天使

ユダヤ教、キリスト教に通じる概念で、神(ヤーウェ(Yahweh))と同席することを許された七人の天使のこと。単に「エンジェルス・オブ・プレゼンス(Angels of Presence)」とも、また「エンジェルス・オブ・フェイス(Angels of Face="対面の(立ち会う)天使")」、「エンジェルス・オグ・グローリィ(Angels of Glory="栄光の天使")」とも呼ばれる。彼らは全員アークエンジェル(Archangel)であり、従ってアークエンジェルの位は七人しかいないとするのが通説である。「新約聖書」ヨハネの黙示録に描かれる終末において、第七の封印の解かれたあと七つのラッパを吹き鳴らすのは彼らの役目である。第一のラッパで地上に火と雹が降り注ぎ、第二のラッパで巨大な火の塊が海に投げ入れられる。第三のラッパで巨大な"ニガヨモギの星"が天から落下し、第四のラッパで太陽と月と星は今までの三分の一の明るさになってしまう。第五のラッパで星が落ち底なしの淵の穴が開き、イナゴの群れ(=アバドン(Abaddon, Abbadon, Abadon))があらわれ罪深き者達を攻撃しだす(殺しはしない)。第六のラッパで4人の残虐な天使が開放され人類の3分の一を殺す。第七のラッパでサタン(Satan)やレヴィアタン(Leviathan)などが出現し、地上は混乱を極めハルマゲドンが始まる。 彼らの具体的な名前については諸説あり定まっていないが、ミカエル(Michael)とガブリエル(Gabriel)(「旧約聖書」ダニエル書より)、そしてラファエル(Raphael)(旧約聖書外典「トビト記」より)、ウリエル(Uriel)(前3天使を含む四大天使の一人であるため)が御前の七天使(Seven Angels of Presence)に含まれることは間違いないと考えられている。

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