玄冥

中国において顓頊(Zhuān-yù)と並び北方を司るとされる神。また冬の神、水(気)の神だとされる。「春秋左氏伝」によれば、少昊には「重」、「該」、「修」、「熙」という四人の叔(兄弟の三番目のこと)がおり、金・木・水に長けており、重は句芒(Jù máng)(東、春、木の神)に、該は蓐收(Rù shōu)(西、秋、金の神)に、修と熙は玄冥(Xuán míng)(北、冬、水の神)になったのだという。また別の段では金天氏(=少昊)の子「昧」が玄冥(Xuán míng)になったという。「淮南子」の天文訓によれば北方の帝は顓頊(Zhuān-yù)であり玄冥(Xuán míng)はそれを補佐する神だという。「山海経」の海外北経中の郭璞の注によれば、禺彊(Yu-chiang)と玄冥(Xuán míng)は同一の神だという。

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