ゲフィヨン

ゲルマン神話における女神。「ゲフィン(Geffinn)」、「ゲヴィオン(Gefion)」、「ゲヴィヨン(Gefjon)」とも呼ばれる。デンマークの守護女神で、処女のまま死んだ女性たちの魂を守る女神。名前には「与える者」という意味があり、豊穣神でもある。アサ(Æsir)神族ともヴァナ(Vanir)神族とも言われ、ときにフレイヤ(Freyja)と同一視される。オーディン(Ōðinn, Odin)に派遣されて、スウェーデンを支配していたギルフィ王の処に行き、鋤で掘り取れるだけの土地をもらう約束を取り付けた。そしてその後でヨツンヘイムに行き、巨人の種を受けて四人の息子を産み、彼らを雄牛に変えると、これに鋤を引かせて掘り取った土を海中に落とさせたのが現在のゼーランド島であると言われる。彼女はオーディン(Ōðinn, Odin)の息子スキョルド(Skjöldr)と結婚し、デンマーク王家の祖先となったという。オズ(Óðr)の別名ともされる。

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