中国地方における憑きものの一種。口が縦に裂けたモグラのようだとか、茶褐色の足の短い獣のようだとか言われる。外道は台所の下や納屋で飼われ、小豆飯を与えて養う。カエルに似た声で鳴くが飼い主以外には姿が見えないという。外道は一群れが75匹で女子が生まれると一群れ増える。女系に継がれるため女子が結婚する時に嫁ぎ先についていくとされる。外道は基本的に人に憑くことは無いが、外道持ちの家が衰退し始めると人に憑くようになるといわれる。また特定の動物ではなく憑き物一般を「外道」と称することもある。例えば犬神を「犬外道(いぬげどう)」と呼んだり、蛭の憑き物を蛭の外道と呼んだりするのはこのためである。
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