エジプト神話において大地そのものを象徴した神。天空の神ヌート(Nut)と大気の神シュー(Shu)の三神一体で壁画にかかれることが多い。彼は妹のヌート(Nut)と共にシュー(Shu)とテフヌト(Tefnut)の兄妹神から生まれた神で、ゲブ(Geb)とヌート(Nut)は主神レー(Re)がやっかむぐらい仲がよかった。そのためにレー(Re)がシュー(Shu)を二人の間に遣わすまでは、二人が互いに離れることなく抱き合い大地(ゲブ(Geb))に光が差し込まなかった。今大地が光が届くのはゲブ(Geb)の上にシュー(Shu)が立ち、ヌート(Nut)(天空)を支えているからだとされる。 人間に穀物を与え、病気を癒す善神だが、死者を自分の体の中に捕らえ、死者が冥界に赴くことを妨げる神ともされる。ゲブ(Geb)は体に緑の模様の入った巨人としてシュー(Shu)の足元に横たわった形で描かれることが多い。この緑の模様はゲブ(Geb)の体から植物が生じていることを表している。また鵞鳥を連れた姿や雄牛の姿で表されることもある。ゲブ(Geb)とヌート(Nut)の間にはオシリス(Osiris)、イシス(Isis)、セト(Set, Seth)、ネフティス(Nephthys)の4人の子供がいる(ホルス(Horus)も子供とされる場合がある)。
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