ガルム

ゲルマン神話における冥府ニブルヘイムの番犬。「怒れるもの(gramr)」が語源だと思われる。冥府の女王ヘル(Hel)の国「ニブルヘイム」の入り口となっている切り立った洞窟「グニパヘリル(Gnipahellir)」に鎖で繋がれており、無闇にニブルヘイムに近づく生者などを追い払ったという(ただし、オーディン(Ōðinn, Odin)が通った時は例外として襲わなかった)。巨大で血を滴らせた四つ目を持った犬の姿をしている。ラグナロクの時には、鎖から解き放たれ、ミズガルズで魔軍の有力な一員として戦う。ガルム(Garm, Garmr)はラグナロクの始まりと終わりを声高く吠えて宣言する。つまりラグナロクにおいて最後まで生き残るがティル(Týr)と壮絶な死闘を演じともに死ぬとされる。

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