ユダヤ教、キリスト教における天使で、天使の九階級のうち第二位であるケルブ(Cherub, Kerùbh)(智天使)に属する。語義は「神の英雄」ないし「神は我が力」。イスラム教におけるジブリール(Jibril)。旧約聖書に名前の見える二人の天使のうちの一人(もう一人はミカエル(Michael))で、受胎告知、復活、慈悲、復讐、死、啓示、審判などを司るとされる。特に聖地の死の天使の役割を担っており、モーセを埋葬した天使の一人とされている。天の財宝を守る役割を持っており、そこから天国の財政を任されているともされる。エデンの園の統括者であり、七層ある天界の第一天(「シャマイン(Shamain)」ないし「シャマイイム(Shamayim)」)の支配者であり、神(ヤーウェ(Yahweh))の左側に座る者とされる(しかし神の住まいは一般的に第一天ではない)。 イスラエルの守護天使の一人としても数えられ、火と雷の支配者ともされた。またその流れで「神の処罰者」としての役割も与えられている。右手に正義と真理をあらわす剣を、左手には公正さを表す天秤を持っている。甲冑を身にまとい、バケツ型の兜をかぶっているとも伝えられる。 またキリスト教では聖母マリアにイエス・キリストの受胎を告知した天使であるとされる。「神の伝令役」の天使であると考えられ、「ヨハネの黙示録」では最後の審判の日を告げるラッパを吹き鳴らす天使(御前の七天使(Seven Angels of Presence))とされる。
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