エルズリー

ハイチのヴードゥー教における愛の女神。現在はもっぱら「エジリ・フリーダ(Ezili Fre'da)」と呼ばれる。地母神や人間の母などではなく純粋に愛を象徴する精霊(ロア)であり、時に嫉妬深く、時に理想的な愛の力をあらわす。彼女は指に三つの結婚指輪をしているが、これは蛇神ダムバラ(Damballah)、海神アグウェ(Agwé)、戦神オグン(Ogoun)の三人の夫を持つからだとされている。エルズリー(Erzulie)は途方もなく贅沢に暮らしているとされるが、同時に愛や贈り物を惜しまないともされる。「エルズリー・ジェ・ルージュ(Erzulie gé rouge=赤目のエルズリー(Erzulie))」の名で呼ばれる場合、膝を抱え泣いている姿をとり愛と生のはかなさを表現する。

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