エンキ

シュメール神話における水の神であり、創造神。シュメールのエリドゥ市の水神で、バビロニア神話のエア(Ea)の原型となった。エンキ(Enki)は浄化の力に長けているとされ、その祭儀を行う際、祭司たちは魚を模した衣装を身につけたとされている。またヘブライ神話においてはこんな神話が残されている。エンキ(Enki)はニンフルサグ(Ninhursag)とともに、「ディルムン(Dilmun)」と呼ばれる争いも病気も死もない場所で平和に暮らしていた。しかし甘い水だけがなかったため、エンキ(Enki)がこれを提供し、その水によってニンフルサグ(Ninhursag)が八本の植物を育てた。この植物をエンキ(Enki)が口にしたときより、争いが起こるようになったのだという。他にもエンキ(Enki)は下位の神々の不満を聞いて、労働者として粘土より人間を創りだしている。エンキ(Enki)の行いの多くは形を変えて旧約聖書に残されている。

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