ブラジルに住むアフリカ系ブラジル人の信仰する習合宗教(いわゆるアフロ・ブラジリアンカルト)である、カンドンブレ(Candomblé)やウンバンダ(Umbanda)、バトゥーキ(Batuque)などにおいて、天使と人間(いわゆる聖人)との仲介者となる妖精や祖霊のような存在に対する総称。重要なエンカンタード(Encantado)はそれに相応しいレイ(Rei、"王")、レーニャ(Rainha、"女王")、シニョール/シニョーラ(Senhor,Senhora)、ドン/ドナ(Dom,Dona)といった称号を付けて呼ばれる。また高位のエンカンタード(Encantado)は「ブランコス(Brancos="白い人々"の意)」、「オリザス(Orixás)」、「ジェンチ・フィナ(Gente Fina="善良な人々"の意)」などと呼ばれ、またそれ以外の低位のエンカンタード(Encantado)は「カバクロス(Cabaclos)」、「プレトス・ヴェリョス(Pretos Velhos="古い黒"の意)」などと呼ばれる。 エンカンタード(Encantado)は病気を治癒したり、人間を超自然的な力で守護したりといった特別な力もつ。儀式によって召喚され参列者に憑依して力を発揮するほか、悪魔的なふるまいで、病気や災難、狂気や死をもたらすエンカンタード(Encantado)もいる。
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