ヨーロッパの旅行者や水夫の間で知られた想像上の生物。「モーラ(Mora)」、「レモラ(Remora)」とも呼ばれる。大プリニウス(A.D.23~79)の「博物誌」(77)によれば15cm程の極寒の海に生息する蛇だという。しかしこの生物は通りかかった船に張り付きながら周囲を凍気で覆うという能力を持っており、氷海で周りを氷に囲まれ船が動けなくなるのはエケネイス(Echeneis)の仕業だと考えられた。またエケネイス(Echeneis)はその能力に関連してサラマンダー(Salamander)の天敵だと考えられた。エケネイス(Echeneis)は病気の治療、特に妊婦の病気に効果があると信じられていた。
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