仏教における九曜(Navagraha)及び七曜の一尊。土星のことで、サンスクリットでは「シャニ(Śani, Sani, Shani)(Śani)」ないし「シャナイシュチャラ(Śanaiścara)」と称する。漢訳では土曜(Śani, Śanaiścara)のほか「土曜星(どようしょう)」、「土星(どしょう)」、「土精(どしょう)」、「土大曜(どたいよう)」、「鎮星(ちんしょう)」、「土宿星(としゅくしょう)」などの名で呼ばれるほか、「賒乃以室折囉(しゃないいしせつら)」と音写される。中方を司り、胎蔵界曼荼羅での像容は鹿皮の裙(くん=腰衣)を着け右手に仙杖をもつ上半身が裸の老人の姿。あるいは瓶を持った菩薩形の姿や、左手に錫杖を持ち牛に乗った老人の姿。 種子は「श(śa)」、「पृ(pṛ)」、真言は「唵捨泥殺作 羅曩乞殺 怛羅 跛羅 訶摩曩嚕波野 普瑟底 迦里 莎訶(おんしゃにししゃ らなうきししゃ たら はら かまなうろばや ほしゅち しやり そわか)」、三昧耶形は錫杖。 कंपन 鷄緩 圡 「大正新脩大藏經図像部 第7巻」 京都東寺観地院蔵「護摩爐壇様」より 大蔵出版 ©大蔵出版及びSAT大蔵経データベース研究会(Licensed under CC BY-SA 4.0) 「鷄緩(けいえん)」はペルシア語で土星及び「ズルワーン(Zurvan)」(→ズルヴァン・アカラナ(Zurvan Akarana))を指す「ケーヴァーン(Kēvān)」の音写。「कंपन(kaṃpana)」は不詳(おなじくKēvānを還梵したものか)。
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