大プリニウス(A.D.23~79)の「博物誌」(77)などに言及される、エチオピアに棲むというドラコ(Draco)。インドのドラゴン(Dragon)(ドラコ・インダス(Draco Indus))よりも小さいものの、それでも20キュービット(約10m)程の大きさで、象を主食とするという。彼らの棲息するエチオピアの海岸は旱魃になると象がいなくなってしまうため、体をよじり絡ませあって自分たちの体で筏(いかだ)を作り、対岸のアラビアまで象を求めに行くとされる。 ウリッセ・アルドロバンディが「怪物史」に残した図版によれば、前足はあるものの後ろ足が無く、前足の付け根から飛ぶのに適すとは思えない大きさのコウモリ状の翼が生えた格好をしている。
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