奪一切衆生精気

仏教において普賢菩薩(Samantabhadra)の眷属とされる十羅刹女の一人。サンスクリット名を「サルヴァサットヴォージョーハーリー(Sarvasattvojohārī)」といい、「取一切精(しゅいっさいしょう)」とも意味訳される。元は羅刹女(Rakshasi, Rākṣasī)全体に対する名称だったと思われるが、十羅刹女の一尊の固有名とされる。帰依したのちは一切衆生の煩悩を奪除する仏尊であるという。両手を合掌して手にを纏った姿で表される。この合掌は衆生愛取の意味を持つという。 奪一切衆生精気(Sarvasattvojohārī) 国訳秘密儀軌編纂局 編 「新纂仏像図鑑 天之巻」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain

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