インド神話に登場するシヴァ(Siva, Shiva, Śiva)の別名、「マヘーシュヴァラ(Mahesvara)(Maheśvara="偉大な支配者"の意)」が仏教に取り入れられ、単体の神として信仰を受けるようになったもの。「世界を意のままにする」という意味で「大自在天(Maheśvara)」、「自在天(じざいてん)」と称する。またマヘーシュヴァラ(Mahesvara)の音訳から「摩醯首羅(まけいしゅら)」、「摩醯徑伐羅(まけいけいばら)」、「摩醯莎羅(まけいしゃら)」、「摩醯首羅天(まけいしゅらてん)」とも呼ばれる。大黒天と同一視されるほか、十二天の一尊である伊舎那天(Īśāna)は大自在天(Maheśvara)の忿怒身であるとも伝えられる。仏法守護の神として特に密教で篤く信仰される一方、仏教に敵対する外道の最高神ともされた。 一面三目八臂で天冠を戴き、白牛にまたがり、三叉戟を手にした姿が一般的だが、その他に二臂、四臂、十八臂の像も存在する。中国では三面八臂の姿でも描かれる。
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