オルメカの謎めいた神で、春と復活・再生の概念を象徴していたと考えられている。オルメカの神々は現在までに呼称が伝わっていないので便宜上このように呼ばれる。現実離れした割れ目のある頭で、アーモンド型の目をしており、片方の目にはバンドないし縞模様が描かれている。他のオルメカ神のように、歯のない口には歯茎が突出し、恐ろしい笑みを浮かべている。これらの特徴の幾つかは、この神がシペ・トテックのみならず、ワステカ族(メソアメリカ北東部のメキシコ湾岸北部沿いに住んでいた民族)やメソアメリカ中央部で崇拝されていた春の神の祖型であることをも物語っている。これらの神と神官は、生贄の人間からはいだ皮をまとっていた。
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