マヤにおいて、大地と戦いと人身御供の神。マヤの研究者たちによって各神の定義分けがあやふやであった頃は「F神」と便宜上呼ばれていた。マヤのコデックス(絵文書)では、目の周りと頬にかけて引かれた黒い線でそれと分かる。頭には11を表す文字が描かれ、マヤの20ある暦日(ウィナル)の7日目「マニク(=手)」を司る。ア・プチ(Ah Puch)ないしユン・シミル(Yum Cimil)をともなって現われることもあるが、片手で家々に火を放ち、もう片方の手で人々を槍で突き刺す戦いの神として描かれることの方が多い。
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