中国最古の地理書とされる「山海経」の中山経の中次三経に言及される䰠(=神)。萯山(敖岸之山、青要之山、騩山、宜蘇之山、和山のご五山)の山神の一人であり(他に熏池(Xūn chí)と泰逢(Tài-féng))、これらの神を祀るには一匹の牡羊を副(骨を割いて磔にして祭る)し、嬰(儀式の種類)には吉玉を用いるべきだという。青要山という山にある、帝(→黄帝(Huáng-dì))の密都を司っている神だという。人面で豹の模様、小さな腰、白い歯を持ち、耳を「鐻(きょ)」と呼ばれる耳輪で飾っている。「春秋左氏伝」の杜預の注解では羿(Yì)の臣下だと説明されている。
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