マヤ神話において親族や血統を司る神。「ボロン・ツァカブ(Bolon Tz'Acab)」とも呼ばれる。語義は「9代目の者」を意味し、爬虫類のような顔と伸びた上唇か上にまくれあがった鼻を持つ姿で描かれる。一般的に煙の立っているタバコや斧、鏡を持っており、時に上半身が蛇の姿で描かれる。マヤ古典期においては「カウィル(Kawil)」と呼ばれ、バカブ(Bacab)の一人ホブニル(Hobnil)と同じく東と暦日「カン」を担当していた。イツァムナ(Itzamna)はチャク(Chac)と関連して描かれることが多く、おそらくアステカのテスカトリポカ(Tezcatlipoca)に相当する神と考えられている。
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