毘藍婆

仏教において普賢菩薩(Samantabhadra)の眷属とされる十羅刹女の一人。サンスクリット名を「ヴィラムバー(Vilambhā, Vilambā)」といい、「離結(りけつ)」とも意味訳される。これは人を縛り離脱して殺害する羅刹女(Rakshasi, Rākṣasī)であったからだが、帰依したのちは煩悩を縛し離脱させる仏尊だとされる。本地は宝生如来(Ratna-saṃbhava)とされ、両手に鉢を持ち天衣を纏った姿で表される。また別伝では三徳を秘蔵ずる意味をもって三角杵を手にするという。 毘藍婆(Vilambhā, Vilambā) 国訳秘密儀軌編纂局 編 「新纂仏像図鑑 天之巻」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain

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