ベンヌ

古代エジプトのヘリオポリスで崇拝された神鳥。その姿は青鷺ないしセキレイに似ているが、身体は黄金色をしている。太陽神レー(Re)と関係が深く、レー(Re)はこの世のはじめに混沌の海からベンヌ(Bennu)の姿で誕生し、ベンベン石というオベリスク(記念碑)の上に舞い降りたといわれる。また太陽はベンヌ(Bennu)の産んだ卵から誕生したとする伝承もある。この世の最初に誕生した鳥であることから、ベンヌ(Bennu)の鳴き声によってこの世の時間が開始されたとも言われる。ベンヌ(Bennu)は死と再生のシンボルともされるため、古代ギリシャ・ローマの学者たちはこの鳥をフェニックス(Phoenix)と同一視した。

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