瓶宮

密教の宿曜道における十二宮(Rāśi)の一つ。サンスクリット名を「クンバ(Kumbha)」といい、壺や瓶を意味することから瓶宮(Kumbha)と訳すほか、「賢瓶宮(けんべいぐう)」、「天瓶宮(てんびんぐう)」、「宝瓶宮(ほうびょうぐう)」、「水器神主(すいきじんしゅ)」とも呼ばれる。また音から「鳩槃(くはん)」とも呼ばれる。西洋占星術における水瓶座にあたり、期間としては立春から雨水に至るまで(1月から2月にかけて)を指す。また二十七宿の虚宿(Dhaniṣṭhā)、危宿(Śatabhiṣā)、室宿(Pūrvabhadrapadā)にあたる。勝彊(勝つことと強いこと)を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では南方(右側)に瓶の形で描かれる。 種字は「कु(ku)」、真言は「唵鳩槃波多曳莎呵(おんくはんはたえいそわか)」。 瓶宮(Kumbha) 国訳秘密儀軌編纂局 編 「新纂仏像図鑑 天之巻」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain

ページにリダイレクトします。