17世紀の魔術書(グリモア)の「レメゲトン」に記されるソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。旧約聖書偽典「エノク書」をモデルとする「偽エノク文書」の目録にもその名が見える。鳥獣の言葉を理解し、過去を熟知し未来を予知する悪魔で、召喚者の前に勢子(鳥獣を駆り立てる人)を伴った狩人の姿で現われるとされる。また生き物全ての言葉を理解する魔神ともされ、太陽が人馬宮にあるとき召喚すると喜んで現われるという。元々はヴァーチャー(Virtue, Virtus)の階級にいたとされることが多い。コラン・ド・プランシー著「地獄の辞典」では30の軍団を率いる伯爵兼公爵として紹介されている。 バルバトス(Barbatos) 1863 コラン・ド・プランシー(Collin de Plancy)著 「地獄の辞典(Dictionnaire infernal)」より フランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France)蔵 Copyright : public domain バルバトスのシジル(紋章) 「The lesser key of Solomon, Goetia : the book of evil spirits」より 大英博物館(British Museum)蔵 Copyright : pubric domain
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