アッティス

小アジアのプリュギアにおける神でキュベレ(Cybele)の夫神。神々に去勢されたアグディスティス(Agdistis)の性器からアーモンドないしザクロの実が生え、それにより妊娠した川の神の娘、ナナの子とされる。アッティスは恋人であったキュベレがいるにも関わらず不貞を働いたため、キュベレにより正気を失わされ、自らを去勢して死んでしまった(別の伝承ではあるいはキュベレと引き離されたため絶望して去勢した)。その血に触れた草木は異常な速さで成長したとされる。のちにキュベレはアッティスを生き返らせ、二人は結ばれたという。 植物の生成を司る神であり、毎年3月の終わりになるとアッティスを祀る五日間の祭りが催された。この祭りの中でキュベレの神官達はアッティスに倣い自らを去勢しその血をアッティスの像に撒いた。

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