アテン

「アトン(Aton)」とも。エジプトの太陽の神。名前は「太陽の円盤」を意味する。エジプト第18王朝のアメンヘテプ4世(在位前1352~36)は世界最古の宗教改革者として従来の他の神々への信仰、特にアモン(Amon)への信仰を禁じ、アテン宗教のみを公式の宗教として認めた。そして自らの名をアメンヘテプ(「アモンは満足する」の意)からアクエンアテン(「アテンの栄光」の意)へと改めた。アテンは元々太陽円盤を頭部に頂いた隼、もしくは隼の頭部を持った人間の姿をしていたが、唯一神とはってからは巨大な赤い日輪と、そこから伸びる先端が手の形をした光線とであらわされるようになった。この光線はアテンの美しさを王にまで及ぼすものと考えられた。アテンはレー(Re)を起源とする神と考えられる。

ページにリダイレクトします。