インドのリグ・ヴェーダに書かれた神。たいていの場合、それぞれ「ナーサティヤ(Nasatya)」、「ダスラ(Dasra)」という名前持つ双子の神格とされている。名前は「馬を御するもの」を意味する。ビヴァスヴァット(Vivasuvat)とサラニウーの子神。神々と人間との橋渡しをする神であり、しばしば人間の味方をする。彼らは病人や不幸な人と共に行動しこれを助けていた。神々の目にはこれがよく映らず、アシュビンらは天上界から拒絶されていた。しかし彼らの力で若返りを果たしたチャヴァナ仙がそのお礼にインドラ(Indra)に口を利いてアシュビンらを天上界に入れるように説得したという。若く美しく聡明で、病気にかかった者は神であろうが人であろうが分け隔てなく癒す治療の神とされる。蜜を特に好み、多量の蜜を馬のひずめから注ぐといわれる。双神の乗る車は蜜色で、蜜を運び、鳥または有翼の馬に引かれている。彼らは太陽の娘スーリヤ(Surya, Sūrya)と親密で、人々を厄災から救い、優れた医術をふるう。彼らは早朝に出現するという。
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