アスモデウス

ユダヤ教のタルムード文献などに見られる悪魔。「アシュモダイ(Ashmodai)」、「アスモデ(Asmodee)」、「カマダイ(Chammaday)」、「シュドナイ(Sydoney)」などの別名がある。ペルシアの魔神アエシュマ(Aesuma)が元となっている。「悪魔の頭」、「魔神王」、「剣の王」等と呼ばれ、配下に多くの魔神を従えている。その顔は炎のように燃えており、天を駆けるための翼をもっている以外は、ほぼ人間と同じ容姿をしている。未来を見通して人の定めを知ったり、大地を見通して宝石や貴金属のありかを知る事ができ、また様々なものに変身する能力をもっているといわれる。夫婦の仲を邪魔し不和や嫉妬心を生じさせる。天界では熾天使であったとも言われている。ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人(→"ソロモンの霊")。旧約聖書外典「トビト書」では好色な悪魔として描かれ、大天使ラファエル(Raphael)に撃退される。 コラン・ド・プランシー著「地獄の辞典」では、ドラゴンの翼と首を持つライオンに乗り、牛と王冠を戴いた火を噴く人、羊の3つの頭と蛇の尾を持ち、脚が鳥のもの、という異形の姿で描かれている。 アスモデ(Asmodée) 1863 コラン・ド・プランシー(Collin de Plancy)著 「地獄の辞典(Dictionnaire infernal)」より コーネル大学図書館(Cornell University Library)蔵 Copyright : public domain アスモダイのシジル(紋章) 「The lesser key of Solomon, Goetia : the book of evil spirits」より 大英博物館(British Museum)蔵 Copyright : pubric domain

ページにリダイレクトします。