アスベエル

旧約聖書外典「第1エノク書」において言及される堕天使の一人。名前は「神を放棄する者」ないし「神から脱走した者」を意味する。アザゼル(Azazel, Azaziel Azael)やシェミハザ(Shemihaza)などの天使と共に人間の娘と結婚し知識を与えるという大罪を犯したグリゴリ(Grigori)の長の一人。イェクォン(Jeqon, Yeqon)とともに「神の息子(つまり天使)たち」に「悪知恵を授け、人の娘たちの間で身を滅ぼすように惑わせた」、つまり反逆の主因を作った首謀者の一人だったとされている。

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