イスラム教以前にアラビアの北部・中央部で崇拝された女神。「アラット(Allat)」とも呼ばれる。メッカ近郊のタイフで信仰されていた神で、タイフでは白い花崗岩がアル=ラートの御神体とされた。信者、特に女性達はこの石の周りをめぐって、アル=ラートを崇めた。アル=ラートに関する詳しい記録は残っていないが、おそらく大母神であり、大地を司る神であったと考えられている。最高神アラーの三人娘の一人を言われて、太陽、月ないし金星と関係があるとされる。
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