アルプ

ドイツの民間伝承における妖精。複数形では「アルペ(Alpe)」。この名前はエルフ(Elf, Ælf)と起源を等しくする。また「トルード(Trud)」と呼ばれることもある。人々が寝ている間に家の中に入り、寝ている人の胸に乗っかって悪夢を見させたり、といった悪さをする。寝ている間に髪がめちゃめちゃになっていたらそれもアルプの仕業である。アルプのどんな小さな隙間からでも入ってくるが、自分でドアや窓を開けたり出来ないので、アルプが家に入ったあとにドアや窓の隙間という隙間を全部塞ぐとアルプは帰れなくなる。二度と悪さをしないよう誓わせてから開放してやると良い。アルプは馬が好きで勝手に連れ出し、一晩中乗り回したあと放って帰ってしまうことがある。これを防ぐためには家畜の飼っている囲いの中にホウキを一本入れておくと良いとされる。

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