アラウン

ウェールズ神話における異界「アンヌン(Annwn, ないしアンヌヴン(Annwfn))」の支配者。アンヌンは言わば理想郷で、ワインの泉が湧き、平和で豊かさに溢れる場所だった。アンヌンの魔法の大鍋は病人を完治させ死者を蘇らせたという。アラウン(Arawn)は灰色の服を纏っており、夜になると猟犬を駆り空を飛んだという。この猟犬は元は霊魂であり、白い毛で耳だけ赤く、魂達をアンヌンへ案内する役目を担っていた。ウェールズ南部のドゥヴェドの族長であった「プウィル(Pwyll)」は、狩りの途中で偶然会ったアラウン(Arawn)と互いに姿を交換し、アラウン(Arawn)の敵であったハヴガン(Hafgan)を代わりに倒すという契約をした。これは見事果たされ、ドゥヴェドは以後栄えたという。

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