元々はイスラム教以前にアラビア半島で信仰されていた神。「アッラー」とも。唯一神ではなかったが最高神であった。他の神々とともに天に住んでおり、地球を創造しその上に水を分け与えた。イスラム教以前のアラビアではアニミズムが信じられていたが、預言者ムハンマドはアラーが唯一の神にして全面的服従が必要であり、他の神を崇拝することは冒涜であると宣言した。至高にして超越的であり、あらゆる生物を創りあらゆる自然を支配し、恵みを与え、最後に人間を裁く者だとされる。それと同時に喜んだり怒ったり考え直したりといった人間的な性格も兼ね備えているという。「生まず、生まれず、並ぶもの何一つなき」神で、アラー自身とアラーの被創造物はまったく異なったものであり、アラーを偶像化することは禁止されている。イスラム教の聖典コーランでは99個の名前が与えられているが、100番目のもっとも偉大な名前は人間には明かされていない。
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