アパオシャ

イラン、ゾロアスター教における旱魃を司る悪魔。 頭や背や尾に一本も毛のない真っ黒の馬のような姿であらわされ、自在に天を駆けるこの馬が中空に居座る限り、下界は日照りに悩まされつづけるという。ゾロアスター教聖典によれば、アパオシャは雨の神ティシュトリヤ(Tishtrya)と三日三晩戦った末、これを打ち負かすが、ティシュトリヤは善神アフラ・マズダ(Ahura Mazdāh)より「十頭の馬の力、十頭の駱駝の力、十頭の牛の力、十の山の力、十の大河の力」を付与され再び現われ、アパオシャを打ち負かす。こうして下界に雨期がやってくるのだという。しかし、ティシュトリヤがいつも速やかにアパオシャに勝つとは限らないとされる。

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