日本記紀神話に登場する稲作と豊穣の神。「古事記」では「天火明命(あめのほあかりのみこと)」、「日本書紀」では「天火明命」、「火明命(ほのあかりのみこと)」、「天照國照彦火明命(あまてるくにてるひこほのあかりのみこと)」と記される。名前の「ホアカリ」は稲穂が熟して色づく様子を火になぞらえたものと考えられる。出生ははっきりせず、天之忍穂耳命と万幡豊秋津師比売命の子神であるとか(古事記、日本書紀第九段一書第八)、邇邇藝命と木花之佐久夜毘売の第一子(日本書紀第九段一書第三および第五)、あるいは第二子(日本書紀第九段一書第ニ)、あるいは第三子(日本書紀第九段本書)であるとか、様々な出生が記されている。いずれにしても「火」と「穗」を関連させた神名を持つ天照大御神の直系の神の一柱であり、稲作を守護する穀霊神である。
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