アフラ・マズダ

ゾロアスター教の善神にして最高神とされる神。名前の「アフラ」は神、「マズダ」は知恵を意味する。また「オルマズド(Ohrmazd)」と呼ばれることもある。絶対悪である悪魔アンラ・マンユ(Angra Mainyu)に対する絶対の善であり、この世界は二者の絶え間ない闘争の場であるとされる。天上の光に満ちた場所に住んでおり、神聖な教義や知恵の源として崇拝され、「全生命の創始者」とも呼ばれた。二者の関係には二つの説があり、一つはアフラ・マズダ(Ahura Mazdāh)はアンラ・マンユ(Angra Mainyu)より上位の存在でありその存在価値は神と悪魔のような関係であるとする説、もう一つは二者は同格の存在であり、超越的な根本原理「無際限の時間(→ズルヴァン・アカラナ(Zurvan Akarana))」から生まれた双生児であるとする説である。双子の精霊スプンタ・マンユ(Spenta Mainyu)とアンラ・マンユ(Angra Mainyu)をつくり、像は王冠をかぶった有翼の人間の姿をとる。

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