もしくは「エフ・ウシュゲ」ないし「エフ・イシュゲ」とも。アイルランドやスコットランド高地地方において、海や塩水湖の塩水の中に住むといわれる馬の怪物の一種。名前は「水馬」の意。「アハイシュカ(Aughisky)」、「アハ・イシュカ(Augh-iska)」とも呼ばれる。鳥や美男子の姿でも現われるとされるが、たいてい美しい馬の姿で岸辺や湖岸にいて、興味を持った人が背中に乗りたくなるように誘ってくる。しかし人が背中に乗るアハ・イシュケは海や湖に向かって走り出し、降りようとしても不思議な力が働いて降りれない。こうして水中に引きずりこまれた人間は肝臓を残してアハ・イシュケにむさぼり食われ、残った肝臓だけが翌日の岸辺に打ち上げられるという。ただ、岸にいるアハ・イシュケに鞍と手綱をつけることができれば、水場に近づけない限り人間でも扱える優れた乗馬用の馬になるとされる。
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