アガースラ

インド神話においてアスラ(Asura)族の一人とされる存在。アガースラ(Aghasura)とは「アガ」という名のアスラ(Asura)、という意味。悪王カンサの将軍であると伝えられる。ヒンドゥー教経典の一つ、「バーガヴァタ・プラーナ」によれば、アガースラ(Aghasura)はアジャガラという巨大な蛇の姿で、英雄神クリシュナ(Kṛiṣṇa)とその仲間たちを飲み込もうと画策する。アガースラ(Aghasura)の口は見たところ洞窟の入り口そっくりだったので、クリシュナ(Kṛiṣṇa)を除く仲間たちと、その家畜は騙されて中に入ってしまう。このことを知ったクリシュナ(Kṛiṣṇa)は、仲間たちを救い出し、アガースラ(Aghasura)を倒したとされる。この経典中では、クリシュナ(Kṛiṣṇa)はヴィシュヌ(Visnu)のアバターラ(化身)と一つとされているので、アガースラ(Aghasura)はヴィシュヌ(Visnu)に倒されたことになる。

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