フェニキア神話に登場する植物の神。特にビュブロスにおいて信仰された。神名の「アドニス」は「我が主」を意味するセム語「アドニ」に由来する。太陽の熱で干からびた植物を象徴する神で、アドニスが冥界からこの世に来た時は急に草木が枯れたり花がしぼんだりするとされる。後にギリシア神話に取り込まれた。またカルタゴのバール(Ba'al)とも同一視される。
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