魔術書や神秘主義の文献などに名前が見られる存在。グノーシス主義においては、アイオン(Aeon, Æon)の一人であり、アイオンの王。「アブラクシス(Abraxis)」、「アブラサクス(Abrasax)」などの名でも呼ばれる。またギリシア語で「αβραξασ」と綴る。365の流出の元となったアイオンであり、至高の未知なるもの。アブラクシスという名前自体がそもそもアイオンや「創造の周期」を示す言葉だったとされる。 グリモアでは魔神として解され、「永却の貴公子」と呼ばれ、雄鶏の頭に2匹の蛇を足とした姿をしている。右手には盾を、左手には鞭を持っていて、この世の生き物と神との仲を調停する役目があるとされる。「アブラカダブラ(abracadabra)」という呪文はこの魔神から来ているとされる。 アブラクサス(Abraxas) 1863 コラン・ド・プランシー(Collin de Plancy)著 「地獄の辞典(Dictionnaire infernal)」より フランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France)蔵 Copyright : public domain
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